第4章 安らげる場所_4章
マリアは『トラファルガー・ロー』という名前を聞いて、
やっと思い出したのだ。
海賊界で“最悪の世代”と
呼ばれる一人、懸賞金は2億ベリー。
そんな大物がそもそも
安い密輸などに手を出すはずないのだ。
海賊旗を確認せず、
船を間違えてしまったことを後悔した。
「ねぇ、ロー。
私そろそろ帰らなくちゃいけないんだけど。」
本を読んでいるローの背中に話しかけた。
「俺はまだ、お前のことを信用していない。
それに…
お前の能力は使い道があるかもしれないしな。
数年は船を降りられないと思え。」
「す、数年!?そんな!!私にはやる事があるの!
お願い!神様!ロー様!仏様!」
「うるせえ、お前に拒否権はない。なぁ?」
ローはマリアの心臓を見せつけた。
「!?ちょっと!どこに隠し持ってるのよ!
この変態ーー!スケベー!」
「なんとでも言え。お前の命は俺が預かってんだ。
黙って従うんだな。」
「〜〜っ!」
マリアは布団をカバッと被った。
「(私の心臓さえ取り返せれば…。)」
「そうだ、おい。」
ローが再び声をかけた。
「明日、次の島に上陸する、
お前も降りて荷物持ちを手伝え。いいな。」
「…はーい。」
マリアは疲れて眠りに落ちた。