第7章 黒河side (少しだけ)
出会いはバイト先。19の時に始めたバイトで、きっかけは店長が親と知り合いだったから。
「人がいなくて困ってるんだって。怜、ちょっと働いてみない?仕事の合間でもいいんだって。」
「…わかった…。」
高校を卒業してすぐ小説家になった。もともと才能があり、サイトで書いていた小説は全部ランキングトップ3以内に入るほどだった。小説家をしながら居酒屋でバイトを始めた。
「あっ…!黒河君、ここは…/////」
「私が教えてあげる!/////」
自分で言うのもなんだが、結構顔はいい方だと思う。女性に困ったことは無かったし、ぶっちゃけセフレもいた。
「…」(顔がカッコいい…好きです…付き合ってください……皆同じことを言う。つまらない…。)
正直、タイプの人でも…冷めてしまう。
グイグイ来る人ばかり…つまらない…つまらない…。
バイトを始めて約1年が経った頃。
「黒河君、新しく入った佐野ちゃんだよ。教育係お願い。」
「よ…よろしくお願いします…!」
「え……俺…ですか?」
「うん、頼めるの黒河君しかいなくて、ごめんね!」
勝手な店長…呆れる。