第1章 久遠愛
「僕一人じゃ不安で不安で」
「‥‥‥‥‥」
「あの‥聞いてる?」
「‥わかった」
「え‥いいの?!」
倉田は驚きスマホを落としそうになった
「箏曲部が廃部になるのは嫌だから‥私は箏が好きだから‥ただそれだけ」
「ありがとう」
倉田は微笑んだ
「あ‥先に言っとくね?」
「何?」
「当日だけ私行くから‥終わったらすぐ帰る‥‥それでもいい?」
「練習とかしないの?」
「いらない‥」
「‥なんの曲をやるのかもまだ決まってないんだよね‥‥」
倉田は苦笑いした
「基本のやつあるでしょ?あれでよくない?」
「あ‥六段の調?」
「うん‥あれをやろう‥」
「わかった‥」
倉田はに当日の詳細を話し電話をきった