第11章 この想いを嘘だと言わないで
ある昼下がり。
部屋の一室で私はデスクに座っている男に何回目か分からない思いを伝えていた。
「リヴァイ兵長!好きですっ!!」
「無理だ。」
こちらを向くことも無くキッパリと言われ、ムウと頬を膨らませ書類を握りしめる。
そう、告白をしている相手はあの人類最強のリヴァイ兵長。
もうかれこれ何回目の告白だろうか。
一目惚れから始まり、周りから冷たいやら口が悪いやら態度が横暴やら言われているけどリヴァイ兵長は人を蹴落としたり、傷付けたりする人ではない。
暖かくて誰よりも仲間思いで優しい人。
身近にいてそれが凄く分かるから…
私はどんどん彼に対して想いを膨らませていって…。
ついにその想いは留まることが出来なくなり告白。
だけど兵長からは『応えることは出来ない』と言われてしまい悲しかったけど諦めることが出来なくて今に至る。
結局どんなにアプローチしても断られるんだけど。
「…はあ…また断られた〜!」
床にしゃがみこんで言うと兵長は私の方を見て深く溜息を吐く。
「…てめぇも飽きねぇな。」
「…飽きませんよ…好きですもん…」
拗ねたように言葉を発せば、再び息を吐く兵長。
でも罵倒する訳でもなく問いかけてくる。
「…俺の何がそんなに好きなんだ。」