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ー 甘美な甘さと熱の疼き ー 《リヴァイ》

第10章 愛とこの熱さと温もりの意味【後編△】


素直に次から次へと出てくる知らない感情と体に出てくるものに戸惑っていれば、兵長は頭を撫でるのを辞めて私の両手を包み込むように握られ再び目線を合わせながら言う。


「、男に対して思った感情は間違いなんかじゃねぇ。普通の感情だ。誰でも好きでもねぇ奴に触れられればそうなる。自分のことをおかしいと思わなくていい。」

「…!…はい…」

「これからも嫌だと思ったことや不快だと思ったことは隠さず口に出すなり行動していけ。自分自身を大事にしろ。安く扱うな。」


厳しい声色と真剣に問いかけてくる兵長に私は反論せず、コクンと頷いた。
その様子を見て、兵長は安堵したような嬉しそうな顔付きになりまた頭を撫でてくれた。

___ こんな事を言われたのも、教えられたのも初めてだ。


嫌な気持ちもない。寧ろ、嬉しい想いで胸の中がいっぱいになる。

だからだ…。

私は兵長を見つめてゆっくり微笑んだ。意識せず…ごく自然に。


「…ありがとうございます。兵長。」


お礼を口にして目を見つめながら言うと、兵長は目を丸くして少し驚いていた。
なんだろう…?

首を傾げて兵長の様子を伺う。
すると兵長は驚いた表情から困ったような顔をして頬に手が置かれた。


「…っ、兵長…?」

「…あまり可愛い顔するんじゃねぇ。もっと見たくなるだろ。」
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