第55章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも$ 上巻
貴方に愛して欲しい。
こんな殺し文句があるだろうか。
俺は思った。
やはり添い遂げるなら彼女が良い。
いや、彼女以外考えられない。
「……俺も、お前以外考えられない。動くぞ」
ズッ、じゅぷ。
「んっ…はっ……あぁっ…///」
「くっ…ぁ…」
二人とも気持ちは同じだった。
お互いが大切で、愛しくて……
体が繋がれたことで、心も繋がれたような、そんな充実感に包まれていた。
「大好きよ、義勇」
「あぁ、俺も。愛している」
あの日を境に、俺の中で何かが変わった。
政務の際には意見を進言したり、家臣の職務内容に関しても目を配るようになった。