第2章 藤の幻$(宇髄裏)
ずん、ずん。
一突きされる度に白藤の腰が跳ねる。
「あっ、あっ…はぁぁんっ…!!」
吐精を促すように、腟内を締めれば、それに合わせて律動もキレを増していく。
なるほど、睦言の上手い彼ならば、妻が三人居ようと満足させられるだろう。
「まだだ」
体勢を変え、右脚を肩に担ぐようにして腰を押し付けられる。
先程よりも奥に、深く打ち込まれる快感に。
「もっと、して下さいませぇ。疼いて、止まらないぃ!!」
盛りのついた猫のように鼻にかかる甘い嬌声を上げる。
グチュン、グチュん。
出し入れされる熱い欲望が肉壁を擦り上げる度に快感の波が押し寄せる。
「ひゃああん、キました!奥、もっと奥ぅ!!」
熱に浮かせられるように、自らも腰を振る。
どく、どくと注ぎ込まれる白濁を受けいれながら、彼女は満足気に笑う。
「ふふ、まだ、いけますよね……?」
そう耳許で囁けば、宇髄の腕がまた腰に回ってくる。
彼女が満たされるまで、男は獣になり、腰を振り続ける……
-了-