第52章 ピックアップ御礼 鬼滅番付&傷だらけの白雪姫
「おはぎを作れば起きてくれるわよ、きっと」
「白雪姫さん、おはぎ好きだよねー」
「顔はおっかねぇけどなー」
小人たちが口々に白雪姫について語るのを聞きながら……
老婆に扮した妃は白藤姫の美しさに嫉妬していた。
隣の国にこんな美人が居るなんて……何とかして毒リンゴを食べさせ……
「お婆さん」
「何だい、お嬢さん」
「そのリンゴ、一つ頂けませんか?パイを作りたくて」
「もちろんだよ。でもその前に、皮付きのまま味見をしてごらん?とても美味しいよ…?」
手渡されたリンゴを受けとる白藤。
「噛るのですか?」
白藤が口元にリンゴを持っていく。
「オレ様がもらったー!」
「伊之助君!?」
「こら、伊之助!独り占めはダメだぞ?」
「止めるな、権八郎!」
「炭治郎だよ!」
「じゃあ、これは切り分けて、みんなで食べましょうか」
「え?」
皆で?
「お婆さんもいれて、7人分ですね」
「お嬢さん!」