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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


一人、外で溜息を着く冨岡に気づくことはなく、そろそろ湯が湧いた頃合だと鱗滝に促され、白藤は衣類を抱え、浴室へと向かう。



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「お言葉に甘えたのは良いけれど、先にお湯を頂いて良かったのかしら?」



パサッ。



着物を脱ぎ、髪を纏(まと)める。



がらがら。



浴室の扉を開けて、浴槽の縁に腰かける。

手桶にお湯を汲み、手先、足先、体と順番に湯をかける。

冨岡さんの様子がおかしかった気がする。



「どうしてしまったのかしら?」



何か気に障る事をしてしまっただろうか?



ちゃぷ。

浴槽に浸かり、ふぅと息を吐く。


少し熱めだが、心地よい温度に白藤の体の力が抜ける。



「気持ちいい……」



湯加減に文句はない。



けれども、昨日までは普通だったのに。

こちらに来てから彼は私と目も合わせてくれない。

自分から師範に会わせたいと言っていたのに……



やっぱり、私では冨岡さんには釣り合わないのだろうか………


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