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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第43章 失意の夜$


確か、この前見た時…この辺りだったはず…

ズッ。


肉壁に包まれる感触が炭治郎の背筋に駆け抜ける。


「ふっ…んっ…」

「入りましたよ、白藤さん……」

「いや…」



早く帰って来てください、冨岡さん…

でも、心とは裏腹に体は喜んでる。

本当は抱いてほしい。



でも…やっぱり冨岡さんじゃなきゃ、嫌です…

それに、さっきの…



脳内に反芻(はんすう)する言葉…

断片的に甦る記憶。



閉ざされた部屋、届かない声、磔(はりつけ)にされた手足。

気だるいのは媚薬を常用されているから…



「ひっ…」

「白藤さん、動きますよ……」



パン、パン!と乾いた音が鳴り響く。


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