第4章 遊郭潜入大作戦$
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翌日。
「アンタ仕込まんでも結構できるんやなぁ。ますます気に入ったわ。これからも気張りや」
どうやら、どこぞの隙間から昨日の行為を覗かれていたらしい。
幸いお客、もとい冨岡が部屋を出てからの来訪だったため、余計なボロが出ずに済んだ。
「へぇ」
ちょうど、白藤に宛がわれた部屋は日の光が入らないようで。
「ひとまず、安心ですね」
まぁ、半人半鬼の半端者だから日光を浴びたところで、急に灰になったりはしないだろうけど。
「おい」
天井裏から宇髄の顔が出てくる。
「宇髄様」
「お前大旦那の誘い断って、冨岡の野郎と宜しくやりやがったな」
「あれは冨岡さんが…」
「ったく、昼間はあの三人に任せてお前は夜、男共から情報集めろ」
「分かりました…」