第28章 100,000御礼読切 濃密な一時を$
~冨岡side~
単独任務帰りに胡蝶に会った。
特に用も無いのでそのまま通りすぎようとしたら、胡蝶に今藤の屋敷に行けば面白いものが見られると言われた。
半信半疑で蝶屋敷から一番近い藤の屋敷に寄ってみたら、家人から珍しく白藤が奥で臥せっていることを聞かされた。
また不治露の使い過ぎだろうか?
まあ、臥せっているなら抱けばこと足りるか。
そう思い、奥へ進む。
柱達が使用している客間を通り過ぎ、家人たちが普段使用している棟へ赴く。
目的地は離れの寝室。
と言っても、離れを使用するのは白藤だけだ。
いくら何年も人を喰らっていないとはいえ、鬼と寝食を共にするのは怖いという家人たちの要望から全ての藤の屋敷に白藤専用の離れが併設されている。