第79章 燃ゆる想いを$(冨岡裏)
「ふええん……」
「勇輝哉、お腹が空いたのかしら?」
我が子を抱き上げ、授乳しようと着物の合わせを緩めた所で夫が顔を出した。
「義勇さん、起きられたのですか?」
「お前ばかり起こすのは忍びない……」
「ありがとうございます……」
「それに、勇輝哉が飲む乳は俺も飲みたい」
「……何を言ってるんですか……///」
けれども赤子だけでは彼女の乳を飲みきれず、ぱんぱんに張れてしまうので、時折夫にも吸ってもらっているのも事実なのである。
ただ、吸い方がいちいち厭らしいのだ。
乳輪を舐め回したり、ただ吸うだけでなく、先端を舌先で捏ねくり回したり……
刺激されれば身体が疼いて仕方なくなる。
その流れで睦み合うのが最近の流れであるのだが、赤子がいるので、満足いくまで攻め立てるというのが出来ないのも事実で……
要は、冨岡が不満なのである。