第16章 秘湯を求めて$
「ははっ。こりゃ、聞こえてねぇな」
結局、入れ替わり立ち代わり、二人に求められるがまま行為は続き、私が解放されたのは明け方。
さすがにぶっ通しだった為、腰が立たず、宇髄に抱かれて部屋に戻る道すがら、うとうとと睡魔に身を委ねる。
「しかしまぁ、お前がのめり込むとはなぁ」
「何の話だ?」
「白藤みたいな奴見たら、前のお前なら御館様に頼んででもお役御免にさせてたんじゃねえかって…」
「確かにな。だが、今俺がこうしていられるのは藤姫殿のお影だ。それに…俺は…」
「言っておくが、簡単には渡さねえぞ」
-了-
甘露寺、炭治郎、玄弥はどこ行った?っていう突っ込みは無しでお願いします。