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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第75章 折れない心


彼女が傍にいる事が当たり前だと思っていた。

待っていると言ってくれた。

大丈夫だと、送り出してくれた。

白藤……



確かに、彼女は鬼だ。

初見で閨を共にし、その後に遊郭での共同任務。

藤の花の屋敷でしか会えないのが待ちきれず、そわそわしていたこともある。

不死川のように、直接呼びつけることは出来なかった。

次第に変化していく自分の気持ちと彼女の反応に鼓動が高鳴った。

双方の想いが同じだと気づいた時の、あの満たされた日を忘れられない。


幾度も肌を重ね、唇を合わせ、長い夜が空けるのを待ったことさえ愛おしいと……


どれもが、彼女にしか抱かなかった感情だ。

恋しい。嬉しい。楽しい。



同時に、一人の夜が酷く怖くなった。

悲しい。寂しい。会いたい。

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