第71章 残荷、陽炎
煉獄が現れた右翼側から再度鬼が吹き出してくる。
「お前、ここまで引き連れて来たのか?」
「はは!すまん。だが俺の技は広範囲が多いから開けた場所の方がやりやすいんだ!炎の呼吸 伍ノ型 炎虎!!」
はぁと一つ、ため息を吐きながらも、冨岡が煉獄の技から零れた数匹の鬼の頸を斬り捨てる。
「水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨」
「………」
これ、俺のいる意味有るのか?
この二人が居ればここは安泰。
なら、俺は移動を……
ドドド……
「この揺れ……それに随分と強い気配だ」
「この気配。覚えがある……」
「近づいて来てます……」
「白藤。離れるなよ」
「はい」
「竈門少年、上だ!!」
「炭治郎、下がれ!!」
ドオン!!