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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第13章 好きって何ですか?$


「私は元々感情が薄いのかもしれません。いつ鬼になったのかも、いつからここに居たのかも私は思い出せないのです」

「え?」

「いつ頃までか最初の記憶がすっぽりと抜け落ちていて、少なくとも世が戦国と呼ばれていた頃にはここにおりました。人としては数え切れない年月を重ねてきたのです…」

彼女の言葉からは一切感情が伝わってこない。

意識的にそうしているかは分からないが、この人は虚無感に苛まれているのだろう。

「白藤さんには家族もいなかったんですか?」

「さぁ、どうでしょう?私は産屋敷の方々から名を呼ばれるまでは慰み者と呼ばれていましたから…」

「そんな…」

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