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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$


拒んで離れられたくなかった。

実弥くんのように……

義勇くんに手を離されたら、私は……

その時、か細い糸を手繰ったのは、私自身。

義勇くんのせいには出来ない。

「義勇くん……」

嫌な女だ。

そんな気持ちなんて無いくせに、義勇くんにそれらしい嘘をつく。

「白藤?」

「何?」

「俺はお前を傷付けたくない……」

「…………義勇、くん」

「俺はお前が好きだ……」

「……………」

「返事は今じゃなくていい。でも、俺はお前にしか興味はない……」

私から離れて行こうとする義勇くんの腕を咄嗟に掴んだ。

「私も……義勇くんじゃなきゃ、嫌だよ……」

縋るようにそう言えば義勇くんは私を優しく抱きしめてくれた。

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