第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元$
イルミネーションの華やかさを眺めながら、二人で歩き、帰路へ着く。
「じゃあ、また明日ね。義勇くん」
「あぁ。またな白藤」
白藤を送りとどけてから、帰宅すると、姉の蔦子と白藤の兄、龍臣が出てきた。
大学生になった蔦子と龍臣は最近お互いの家で会うことが多くなり、今日は冨岡家に来ていたようだ。
「じゃあ、また」
「はい。また明日、ですね。」
幸せそうな姉の笑顔に安堵しながらも、ほんのりと汗ばんだ二人を見て、少々違和感が湧く。
「お久しぶりです、龍臣さん」
「義勇くん、久しぶり」
「蔦子姉さんも龍臣さんも顔が赤いですが運動系のサークルにでも入ったのですか?」
「ぎ、義勇……」
「あぁ、テニスサークルに!な、蔦子さん?」
「えぇ……」