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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第60章 谷底の社$


「猗窩座様」

名を呼ばれるだけで、不自然に心拍が上がる。

見つめられるだけで、息が荒くなる。

この娘を抱きたいと、本能が叫んでいる。

次第に白藤の輪郭がぼやけていく。

魅了の効果によるものだ。

目の前にいた白藤が頭の片隅にいた娘の姿に変わっていた。

この娘を俺は知っているハズだ。

名前は……

「猗窩座様」

十六夜だ。

催眠にかかったように、猗窩座の意識は彼女に囚われていく。

彼が普段、寝室代わりに使っている社の境内に白藤を丁寧に抱き上げて運ぶ。

床に直接下ろすのではなく、自分の上で彼女に腰を下ろさせて、服越しに彼女の股に主張し始めた陰茎を擦り付ける。

気付いた彼女が顔を俯ける仕草が堪らなくいじらしい。

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