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極甘*紫原*伊月*笠松【黒バス】【短編集】
第6章 *ADB*幽霊の春* @キセキ@
「お待たせしました。」
「く、ろこ、くん……。」
いつの間にか幽霊は
桜の木の上にいる
少し葉がつき始めたその木の上に
「何ですか?」
「……あの、私。」
「はい。」
「黒子君の事、
………すき、なの…………。」
「……////
僕、も
好きです……。」
抱きしめられるのには慣れてなくて
心臓が壊れそうになるけど
精一杯抱きしめ返した
桜がザアッと音を立てて
花を散らしていく間に
もうひとつの影が
消えて行ったのにも気づかずに―――――
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