第1章 甘いもの@紫原@
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てくてくと歩く帰り道
あの後主将は先輩に連行された
終始モガムグと何かを言おうとしていたが
先輩によって防がれていた
思い出してこみ上げた笑いを止めていると
敦の体が、私の右側から左側に移動した
本人は意識していないみたいだけど
車道側を歩いてくれているのだ
アイスを口にした横顔に
きゅんきゅんが止まらなくなってしまう
さりげなくかっこいい事をする敦
さっきから
私と手を繋ぎたくて
右手が宙を彷徨っている
時に大胆、男前
意地っ張りに
甘えん坊
甘いものが好きな彼だけど
何より一番
甘くて可愛い彼