第3章 エイプリル☆ダジャレ@伊月@
「え?何?」
俊君は急に大きな声を出した
何で?
と思って聞いたら
「今、俺……
ダジャレ、言っちゃった…。」
と返ってきた
私はその事に気づいてなかったのに
自分から言ってしまう俊君がかわいい
「…私、気づいてなかったのに。
言わなかったら、気づかなかったのに。
ざんね~ん!俊君!」
ダジャレを言ってしまって慌てる俊君にそう言うと
ルールを破ったと自己申告してしまった…!
とまたショックを受け、しょぼーんとした
「…は、俺とキスできなくていいの?」
しょんぼりして口を尖らせているから
そこにキスをした
(゜3゜)みたいな口されると、したくなっちゃう
「っ…え?何で?
しないんじゃないの?」
赤面して口元を袖で隠す
今日の俊君は百面相だなぁ
……こんな日、作ったの
誰だろう?
今日がこの日で良かった
「だって今日は…
エイプリルフールだよ?」
首を傾げて精一杯可愛らしくしたら
仕返しにキスされちゃった
……家の前だったから、親にガン見されたけど(泣