第8章 10万PV御礼。もし赤井カップルが緋色の弾丸を観ていたら?§
「秀一はコーヒーとコーラ、どっちが良い?」
「こら。そういうのは男が準備するものだろう?」
「秀一が持ってくれるの?」
「当たり前だろう?」
うわ、何?
いつもより優しいんだけど。
赤井の態度を怪しみつつも、二人で指定の席へ向かう。
彼はスナイパーの性質上、誰かが背後に立つ事が嫌いなため、いつも2階席の角のカップルシートを指定する。
秀一が奥で私が通路側。
「はい、翼さん」
あ、急に沖矢スイッチを入れたな?
娯楽のために秀一は素顔を晒せない。
私のいる組織に彼が生きていると知られては困るからだ。