第4章 幸せ
さて、なぜ今更になってこんな回想をしているのかというと、僕は不安なんだ
何が不安かって、それは
僕は本当にるぅとくんが好きなのかっていう事
何故か元サヤに戻る前はあんなに恋焦がれてたのに、いざ付き合うとそれが何処か遠くの場所に飛んでいってしまったのではないかと思うほど消えてしまったのだ
原因も分からないまま、もしかしたら、
他に好きな人でもできてしまったのではという考えに至ったため、あんなに前の回想をしたのだ
「んせんせ…」
だとしたら、それは誰なんだろう
「せんせ…」
てか、るぅとくんに申し訳なさ過ぎる!
「ろちゃ〜ん?…」
言わないほうがいいよね…?
傷つけちゃったら…
「ころちゃん!」
「はい!」
「どうしたんですか?ボーッとして」
「あ…なんでもないよ!」
「そうですか?それじゃ、僕そろそろ帰りますね」
「あ、うん。じゃあ、また明日」
「はい。また」