第12章 誕生日
莉奈「朋也くんは、忘れてなんかないよ。だって、私に泣きながら話してくれた。ちゃんと、自分が守れなかった沙織さんの事を悔やんでる。」
絢香「でもね、沙織はもういないんだよ。」
莉奈「いない?」
絢香「自殺しちゃった。前の男の前で。」
莉奈「なんで?」
絢香「朋也に女がいるって分かったから。それ、あなたね。」
莉奈「私の、せい…?」
絢香「そう。だから、あなたも罪を償わないと。死んで。」
莉奈「罪?」
絢香「そう。この紐あげるから、自分で締めて。自分の首を。」
莉奈「首を?」
絢香「はい。」