第12章 誕生日
絢香「私と朋也は小学校、中学校の同級生。朋也は、中3であなたの住む方に転校した。もう1人一個上の人がいて、それが沙織。沙織と朋也は付き合ってたはず。なのに、沙織は前の男にストーカーされて、心身共にぶっ壊れた。沙織は朋也を守るために一方的に別れた。でも、朋也は沙織を忘れられないからって言う理由で女を拒んだ。」
あの話だ。
絢香「それで、転校したの。お金持ちの名家の子がって大騒ぎ。」
莉奈「お金持ちの名家?」
絢香「そう。あなた、そんなことも聞いてないの?」
莉奈「一人暮らしだから。」
絢香「私は朋也のこと、好きだけど、目的はそれじゃない。結局、同じことの繰り返しだよ。沙織の。沙織のことを忘れて欲しくないから、あなたには死んでほしい。」
莉奈「死ぬ?」
絢香「そう。それで、私が朋也を守るの。一生。」