第8章 第8話 監察官@
布に隠れている為表情は分からないが、かろうじて見える形のよい唇が弧を描く。
監察官「まあいいさ。君にはまた後で事情を聞くとして、男子達に話を聞いてくることにしよう。イイね?」
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山姥切国広の場合
監察官「君が近侍の回数が一番多い。何か心当たりはあるかな?」
山姥切「あぁ、俺がここの初期刀の山姥切国広だ。最古参だから近侍の回数も皆より多い」
監察官「ふむ。単刀直入に聞くが、君は主に神力供給の際、どの手段を取った?」
山姥切「そんな事を聞いてどうする」
監察官「必要な事だからさ」
山姥切「大半は接吻だ。情交も一度だけ」
監察官「一度だけ、か」
山姥切「何だ」
監察官「別に」
三日月宗近の場合
三日月「いかにも。俺も近侍の際に主と情交をした」
監察官「回数は?」
三日月「あの夜一度きりさ」
その他打刀の場合
堀川「神力供給はしたことないですね、そっちは兄弟の仕事ですし!」
和泉守「俺もしたことねぇな、大倶利伽羅は?」
大倶利伽羅「ない」
和泉守「あ、そういう意味では初鍛刀の薬研あたりはあるかもな?」
薬研藤四郎の場合
薬研「ああ、接吻ならしたな、一度だけだが」
監察官「そうか。後は打刀二振か」