第36章 後日談 廻り
三日月宗近の場合 日常編
三日月「ささ、千歳」
千歳「やっぱり飲まなきゃダメか?」
三日月「千歳が酌をしてくれる約束だからな?」
千歳「はあ?」
山姥切「済まない。千歳。相手をしてやってくれ」
千歳「国広、お前か?」
主は酒に弱いわけではない。
寧ろ俺より強い。
だが、それが三日月に露呈した頃だ。
三日月と大倶利伽羅に媚薬を盛られ夜伽になった経緯があり、たとえ中身がお茶であろうと俺以外のやつとは極力控えると約束していたのだ。
三日月「そら、千歳よ」
千歳「分かったよ。ただし、お触り禁止な」
三日月「手厳しいな」
盃を手に二、三度口へ運び、上機嫌になった三日月が千歳の尻を撫でる。
びく。
パン!
尻を撫でている三日月の右手を叩く。
三日月「老体には優しくせんか」
千歳「言った傍から触るジジイの手癖が悪い」
山姥切「油断も隙もないな」
三日月「まあまあこれから楽しい宴会だ。千歳が側に居ないからと言って、むくれるな。山姥切よ」
山姥切「なっ!」
千歳「調子に乗るなよ。ジジイ」
なんだかんだで飲んで歌って盛り上がった。