第4章 第4話 誰そ彼(たそかれ)
千歳「惚れた女?私がか?」
薬研「他に誰が居るんだよ。俺は大将に接吻したい、ダメか?///」
千歳「いいや、薬研がそう言ってくれたから私は嬉しい」
薬研「……大将/////」
チュッ。
俺は山姥切の旦那とは違う、大将に接吻するなら自分からだ。
それに…
千歳「あ…薬研?」
俺は大将の着物の合わせから手を入れる。手袋越しに大将の体温が伝わってくる。
千歳「…ダメだ。薬研、やめ……」
俺は主の制止の声を聞かず、口付けながら手を進めていく。温かくて柔らかい、滑らかな肌に俺の指先が這う。
ビクリと大将の身体が震える。
きっと赤面してるに違いないと大将を見上げるとその表情は怯えに満ちていた。
薬研「大将?」
千歳「寄るな‼️もう、下がれ」
こんのすけ「千歳様、指令、置いていきます」
ハッとして襖を開け、俺は文を読む。
『神力の充填を確認、またの指令があるまで各々の自由とす』
薬研「大将」
千歳「もう、神力は充分だ」
薬研「大将、待っ…」