第26章 第26話 澱(おり)@
「……愚弄するのも大概にしろ!大切な人を喪ってうちひしがれることは誰にでもある!そんな状態の仲間を何とも思わないお前の方が余程異常だ!!」
ちょーぎ「君、立場分かってる?」
ガシッ。
髪を掴まれ、乱暴に畳に頭を押し付けられる。
「…がっ…はっ…」
パアッ。
近くで淡い光が輝く。
「ろ…」
ちょーぎ「これは驚いた。腰抜けが起きたか」
「山姥切、国広…」
ああ、彼だ。
極ではないらしく、布を被っているが間違いなく彼だ。
久しぶりに顔を見た気がする。
でも、ここにいるのは彼の同位体だ。
ここの本丸の初期刀(ひとふりめ)であって、私の刀ではない。
まんば「どこから連れてきた」
ちょーぎ「なぁに、怒ってるの?この娘は大丈夫だよ、あの娘みたいに壊れないし、自分から逃げない」