第3章 第3話 神力補給
帰りが遅くなったら怪しまれる。
俺は手にした文を破き、すぐに燃やした。
俺が戻るとこれから新たな脇差と打刀が顕現されるところだった。
「鯰尾藤四郎です。藤四郎の脇差で元は薙刀でした。焼けて記憶が一部無いですがまあ、なんとかなりますって」
「………大倶利伽羅だ。前の主は伊達政宗、名前の由来は掘られた倶利伽羅龍だ」
せめて兄弟でも居れば❗
ダンッ。
千歳「どうした、国広?」
山姥切「何でもない……」
特に意識はしてなかったが、千歳はどちらかと言えば美人だ。髪は長く、顔立ちも凛々しい。身体つきも女性らしい曲線を描いている。って、何を偉そうに千歳の批評をしてるんだ、俺は。
別に何も意識する必要はない、千歳がああ言った以上、政府の言いなりにはならないだろう。
というかならない。
ああ見えて千歳は矜持が高いのだ。
俺の布をひっぺがそうとしたり、やれ茶を出せだのと、そうだいっそのこと今日来た新人に近侍を任せれば‼️
鯰尾「薬研、前田、秋田、五虎退元気だったか?」
藤四郎兄弟ではダメだ。
大倶利伽羅「馴れ合うつもりはない」
こっちはもっとダメだ。
千歳「国広、どうかしたか?さっきから一人で何をしている」
山姥切「千歳っ⁉️」
千歳「新人が来たんだ、案内を頼むぞ」
山姥切「ああ」
秋田&前田「「山姥切さん、鯰尾兄さんは僕らで連れていきます」」
千歳「じゃあ、大倶利伽羅。私と国広で本丸内を案内しよう」
大倶利伽羅「分かった」