第8章 メガネ【月島蛍】
「あぁ ちょっともう… …ッ…」
『んッ キスしながッ らがいいッ……』
もう一度深く深く口内を犯しながら
腰を打ち付ける
速度も強さも身体が勝手に上げていく
『んんッ…』
「…くッ………」
外に出そうと思ってたのに…
思い切り奥に目掛けて吐き出してしまった
ドクンドクンと波打ちながら、まだ出てるけど…
だめだ完全に理性吹っ飛んでる
抜きたくない
髪を撫でながら口付ける。
一度顔を離し、目を見つめると、
すごい、優しい顔をしてる。
そうして穂波さんはそのまま僕の顔に手を伸ばし、
メガネをそっと外す
「…今更外すわけ?」
『やっぱこっちもいいかなとか』
「…はい?」
『………』
メガネを大事に片手に持って
空いてる手で僕の後頭部をぐっと引き寄せる
メガネがない分、
更に深く、貪るように口付けができる
穂波さんは腰を滑らかに回し、
舌に吸い付き、唇を甘く噛む
…いやもう移動明けの部活後に一発やって
ヘトヘトなんですけど
なのに僕のそれは次第に硬さを取り戻し…
「…ちょっと、どういうつもり。
勝手なことしないでって…」
その口もまた塞がれる
『蛍くんに責められるのすっごいゾクゾクする
でもどうじに、お返ししたくなる。おいたがすぎますよ、って』
「はぁ!?」
気がつけば僕は仰向けになり、
穂波さんは僕に跨っている
僕が欲しくてたまらないといった
いやらしい目付きでこちらを見下ろす
…もうこれは不可抗力だ。
抗いようがない。
理性なんてもうどこかへ吹っ飛ばして、
もう一度快感の波に飲まれてく。
ーENDー