第8章 メガネ【月島蛍】
メガネが邪魔だ…
でもこんなとこで外したら踏んづけかねない
『…眼鏡、いろっぽい』
「はっ!?」
考えてたこととリンクしたから思わず声が出てしまった。
『眼鏡、外さないでしてほしい、な』
「して欲しいって、何を?」
もう合意の上だとしてする気だったけど、言わせたい。
『…ん?』
「ん?」
『…キスとか』
「キスとか?」
『色っぽい顔とか…』
「…それってどういうときにする顔?」
『…んーと………』
少し考えた後穂波さんは、
両手は僕が押さえてるからか僕の股をそっと膝で弄り始める
「…ッ 馬鹿じゃないの」
『馬鹿じゃないよ』
「………」
『こんな魅力的な人とこんなことしてたらもっと欲しくなるよ』
「…僕、自分でするんで。勝手なことしないでね」
正直このやたら色っぽい人に、
してもらうのもさせるのも唆られる。
でも、ちょっと癪だ。
僕が、気持ちよくしてやりたい。
耳に甘く噛みついてから舌を這わせながら
Tシャツの下に手を滑り込ませる
サテンのつるつるした手触りが気持ちいい下着の上から
指で押しながら擦るように突起に触れる
『…ん………』
首筋に口付けながら降下していき、
押さえていた手を離してTシャツを捲りあげる。