第4章 アソビ【照島遊児】
穂波と小さい頃から来てる
山ん中で小川が流れてるとこにいる。
飛んだり跳ねたり投げたり登ったり、
なんも持って来なくても、楽しいことはいっぱいできる
穂波は一緒にそういうことやってくれたり、
笑いながら見守ってくれたりする。
穂波も気持ちいいこと大好きなんだべ。
アソビって気持ちいいじゃん。
倒木に並んで座って話してると
やっぱ彼氏できとった。
おれも穂波みたいな彼女が欲しい
『遊児みたいな人じゃなくって、遊児と違う形で出会ってたら惹かれてたかもな、とは思うけど』
さっき俺みたいな彼氏が欲しいかって聞いたら、
こんな返事してきた。
そうだ、俺もそれだ。
穂波みたいな彼女じゃなくって
穂波がいいんだべ。