第11章 歪み【月島蛍】
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『…んっ いた…』
身を捩りながら目を覚したのか、声が漏れる。
眠っている間にずいぶん荒くなった呼吸と相まって僕を更に唆る。
痛いって、腕のことだろうか…
すぐにでも外してあげたい気持ちもなくはないけど
今はその痛がってるっていう状況に一層興奮してしまう僕がいる
脚の間に顔を埋めたまま、蕾をじゅるっと吸い上げる。
目を覚したらやってやろうと思ってた。
さっき、すぐ挿れてしまうか迷った後、ショーツを脱がせて僕は指と舌で刺激をし始めた。
…ある、言葉を言わせようと思って。
吸うのと同時にナカにいれた2本の指でいいとこを擦ると、ビクビクし始める。
もうイくんだなってとこで、ピタッと動きを止めてみる
『…ッ え…や……』
「…」
何がやなの?って言わせたいけど。
抵抗しないってことはまだ僕のことを孤爪さんだと思ってるんだろ。
それなら、挿入するまではバレたくない。
明らかにもっと欲しそうに、腰を浮かせて、脚をくねらせながら言葉を失ってる穂波さんは、
あまりに可愛くて、儚くて、僕の加虐心をただただ膨らませていく。
無理やり口に突っ込みたいところだけど、流石に大きさとか形とかあるだろうしバレるだろうから
穂波さんの蕾を擦るようにあてがう。 挿れる気はない、まだ。
穂波さんに擦り付けながらまだ臍しか見えてない上半身に触れていく。
服をまくりあげると、ショーツと揃いの白いブラジャー。
谷間もいいけど僕は…
この下乳って呼ばれるのがすきだ
下着を上にずらして親指を中に滑り込ませて突起を弄りながら、手のひら全体で揉みしだく。
先走りでぬるぬるした僕ので突起を擦りながら、焦ったい刺激を与え続ければ
『…んっ けっ……くん』
「…」
『もぉ…ぁ…』
「…」
『欲しいッ…な』
「…」
『…』
「…」
『蛍くんの……挿れて……ください』
研磨くんって言ったんだろうけど
脳が勝手に都合よく解釈したのか僕の名前を読んでるように聞こえた。
それは想定外だけど、言わせたかった挿れて、は聞けた。
敬語だったし、その威力は最後に残ってたかもしれない小さな理性を潰すには十分すぎた。