• テキストサイズ

ハイキュー短編集

第2章 影山飛雄


亜衣目線
「飛雄ー!部活終わったし、一緒に帰ろ?」
「おう、帰るか。」
私の彼氏、影山飛雄は自他共に認めるバレー馬鹿だ。
「ん、荷物持つ。」
「ありがとう!」
でも、こういった気遣いもできるから、それだけじゃ無いのかもしれない。私はそう思う。
「今日、親旅行に行ってていないんだけどよ、うちくるか?」
「うん!行く!」
このときの私は飛雄と一緒にいる時間が長くなる、ぐらいにしか思って無かったんだけど…飛雄は違ったようで…。
ーー飛雄宅
「お邪魔しまーす。」
「おう、先に俺の部屋行ってろ。麦茶かコーラしかないけど飲むか?」
「んー…じゃあ、麦茶もらおうかな。」
「了解、俺も一緒にしよ。」
こんなことでもお揃いが嬉しいって重症だな…そんなことを考えてる間に飛雄が戻ってきた。
「ん…。」
飛雄が私の前にカップをズイッって差し出してくる。ありがとうと言って受け取ると飛雄が肩が触れそうな距離で私の真横に座ってきた。
「近くない?」
「あ?近くにきてんだから当たり前だろ?」
「な…///まあ…そうだけど…。」
どうしてこのひとは不意打ちで恥ずかしいこというかな…
そんなこと思ってたら飛雄が私の後ろに回ってきて、バックハグの体制になっていた。飛雄は背が高いから、自然と私がすっぽり収まるような形になる。
「ちょ……この体制恥ずかしい…///」
「うるせー、俺はお前とくっついていてーんだよ、だからジッとしてろ。」
「……わかった………。」
そんなこと言われたら離れられないじゃない………
私は大人しくしていることにした。
「…亜衣。」
「何?」
名前を呼ばれたので振り返ると唇が塞がれた。そのまま飛雄の舌が口内に侵入してくる。怯んで引っ込んでしまっても追いかけて絡めとられる。
「ん…………ふぁ…………んん………………………。」
息が苦しくなって飛雄の胸を叩くと漸く唇が離され、二人の間には銀糸がつたった。
「なんで急に……」
「あ?ずっとこうしたかったんだよ。…ダメか?俺は亜衣に触れたいんだけど……。」
「……ダメ…じゃない…私も少しだけ期待してた……。」
「…できるだけ優しくできるようにするから。」
私は返事のかわりに小さく頷いた。

/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp