第10章 約束の日
マリサイド 続き
そして約束の日はきた______
あの狐のお面を片手に
火の神様の場所の場所を目指して走り出す。
生きてるよね___?
頭に思うのはそれだけ。
あの階段の場所へと
息を整えながらゆっくりと近づいていく。
このお面が何かまた教えてくれるはずだ…
ゴクリと唾を飲み込み、そっとそのお面を顔に近づける。
顔に…はまった‥‥
と、急に足元に何かが巻き付き身動きが取れない。
「え!?なに!?」
大量の木の枝が足にからみついて
それはどんどんの体に巻き付いた。
「や…だ…助けて…」
遠のいていく意識の中で
聞こえもしない私の声はかかしの名前を呼び続けた____
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どれくらい気を失っていたんだろう…
目が覚めたら周りには散乱した木々の枝が
無残にも大量に横たわっていた。
体に絡みついた木ももう何もない…
「お面…かかしのお面!?」
拾ったお面は左頭から左目にかけて、なくなっていた。
きっとさっきの衝撃で割れてとんでいってしまったんだ…
何もかかしについてはわからなかったけど、左目のかけているお面を見てかかしの写輪眼をふと思い出した。
「左目が…大丈夫かな、かかし…それにしても、ここは…」
見上げた空は、真っ黒な闇のような夜空で、かかしの左目に似た模様のある大きな月のようなものが真上には光り輝いていた。
「ひっ!!」
よくよく見渡してみると、遠くに見える巨大な木。
それにその巨大な木にはミイラのようなものが大量にぶら下がっていた。