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【鬼灯の冷徹】あの世の行い気をつけて【トリップ長編】

第3章 地獄の沙汰も色次第?


鬼灯様の眉間に、深い皺が寄っている。そりゃあそうだろう、私は「鬼灯様が出てくる本が現世にあった」とは言ったけど、それが古来ゆかしい仏教の本だとは一言も言ってない。…さらに今この場所にはなんだかんだで毎度の様に彼に痛めつけられる閻魔大王がいるのだ。
結論から言おう。浄玻璃の鏡は私の過去を映した、が時空列はむちゃくちゃ。音声も途切れ途切れ、挙句の果てにちゃんと「鬼灯の冷徹」について映ったのは某2525動画のMMDで、鬼灯様が無表情で踊りまくる物だったのだ。
な ぜ こ れ を 映 し た し ? !
書類整備をしていたはずの大王は盛大に噴き出し、書類を汚した為か見てはいけないものを見てしまったせいか…想像通りの流れで今は床に横たわっている。
「…さて、とりあえずの所は貴方の主張を飲むとしましょう。浄玻璃の鏡は後でメンテナンスに出して故障原因を調べるとして…」
その言葉に肩の力が抜け心の底からほっとした。よくよく考えれば地獄に落とされ川で溺れ有無を言わさず過去を粗方見られたし、もう何も怖くない!とか考えてた私の心は
「ですが、この際ここまで来たのです。とっとと裁判して刑罰を受けてもらいましょう。」
一気に奈落の底へと突き落とされたのでありました。
「ウゾダドンドコドーン!!」
いきなり裁判とかするとか嘘だと言ってよバーニィ。軽く見積もっただけでも六兆年と一夜とかが生易しいレベルだよ!
人生オワタ…でも最後にこんなに美味しい思いをしたんだから…良い一生だったよ。神様、仏様骸様、どうか六道輪廻を捲り抜ける時まで私の精神が無事で済むように何卒宜しくお願いします・・・

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