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悪魔様の言うとおり

第1章 意地悪悪魔さま





「あ……っ、あああ………っ」



聞こえるのは朧の悲痛な喘ぎ声と、無機質な機械音。
そして。


「あ、っん、やぁ……っ、やだぁ、もうまた……っ」


蜜を啜る、卑猥な水音。


「ルゥ、ルゥ……っ、いやぁっ」




朧の体にまとわりつく光は、両胸と、ぷっくりと熟れた果実のようなその蕾を捕らえて離さない。
朧の体は少しだけ宙に浮き、腰だけが少し高く持ち上げられている。
両足の間に体を陣取り、朧の中心へと舌を伸ばすのは。
朧の恋人でもあるルシエル。
悪魔である彼には人にはない力が、あり。



「…━ひぁああっ、っぁ、あああ………っ」



朧が果てたと同時に、指を鳴らす。
途端に朧の体はベッドへと沈み、纏わり付いていた光も消えた。



「ふ……っ、ぁ、はっ…」



『術』をかけられている間は、体はおろか、指先一本でさえ、動かすことは出来ない。
ルシエルに与えられる強すぎる刺激に、逃げることも出来ずただことが終わるのを待つしかできないのだ。



「かわいい、朧」
「……も、やだぁ」


ぐ、とルシエルが腰を沈める様子が視界に入り込み、涙でいっぱいの瞳で懇願しても。


「好きなくせに」


全然、情けなどくれる相手ではない。


「好きじゃないっ、も、やだぁ」
「ほんとに?ほんとにいらない?」
「だってさっきも……っ、いっぱい……っ」
「ああ、そうだった。ここ、まだ俺の入ってる」
「ひぅ……っ」


つー、と。
指先で朧のお腹を撫でてやれば、ガクン、と跳ね上がる体。


「ほんとにいらない?」
「や……っ、もう、無理、出来ない」
「出来るよ、朧」


「ほらこれ」、と、人差し指と親指で小さく揺らしたのは、ピンク色の小さな液体の入った小瓶。


「や、やだそれ……っ、お願いルゥ」
「どーだろうな、朧」
「それいや、おかしくなるもんっ」
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