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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第31章 雨降り前の夜(R18)




何度 達しても解放されない肉欲に、
ほとんど意思もなく、声と息を吐く瑠璃。

「あ…ぁん…はっっ、やっ、い…イッ…ぅんんー…ぁ、ぁぁ…」

政宗の腕を必死に掴んでいた瑠璃の手が離れて落ちる。
苦し気に丸まる瑠璃を大切そうに抱きしめて、政宗は
「誰が…何て言ってもっ、
俺にはお前しか必要ないっっ。
愛してる、馬鹿みたいに、お前を。
あんな、小娘、どーして気にするっ」
小声だが苛々とした様子でようやく文句を口にした。

政宗自身も、今日の状況に腹立っていたのだった。
瑠璃にも、他の者にも、言いたい事は山ほどあったのを我慢していたのだ。


「俺のモノだ…離さねぇ。
終わりが来るまで…っっ」
悔しそうな声音に政宗に瑠璃が視線を向ければ、
意外にも、唇に弧を描いてコッチを見てる政宗と眼が合った。

(笑ってたん?)

「終わりまで、付き合え、よっ」 


終わり…

命の終わりか、
この行為の終わりか、
どちらはわからないが、
瑠璃は微笑んで、政宗の首に腕を回した。
「愛してます、政宗…」
「ああ、俺もだ」

今夜最後の言葉。





(最後の一片までーー…)

(俺の)

(私の)

((モノだ))


融けて1つになるくらい、
激しく、狂おしく、貪り合う。

部屋の中には雄と雌の獣が2匹。
お互いを喰い千切り、息の根を止めるまで絡み合う。
荒い息とお互いを呼ぶ声だけが何刻も続いた。



月の隠れた、どんよりとした深夜の出来事。





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