第2章 政宗と姫の或る日 其の壱
(あぁ〜…駄目だなぁ…このまま乗られてたら……)
政宗の頭は色欲的な事を考えようとしていたが、
「うわあぁっ!いってぇ…いっ、ぁっ、ソコッ‼︎あ"ぁ"っ…や、めてく…ぅ"…」
按摩指圧の痛みに、色欲は吹っ飛んでしまった。
「イタ!痛いっ痛いって!
もっと、優しくしろよぉ〜‼︎」
足をバタバタさせ、掌で畳をバンバン叩く。
「凝ってるんですよ。痛いくらいが気持ちいいでしよ?
優しくしてたら指圧にならないわ」
クスクスと笑い頭上から楽しそうな瑠璃の声。
そんな普通に素直に楽しそうな瑠璃の笑い声に、痛みに悶えるも強くヤメロとも言えず……
痛みと煩悩に耐える政宗だった。
まぁ、その後、
無理やり迫って政宗の煩悩が昇華されたのは言うまでもない。