第56章 ➖よく知るあなた➖
「サラ…アズールに何を?」
「うんうん…今のなぁに?」
いつの間にか左右に挟まれ座り込んでいた彼等
2人の声を聞き安堵したのか
冷静さを取り戻せた
『あぁ…2人共…。
えっと…私のユニーク魔法なんだけど…
うん。実際に使った方が早いよね…』
ユニーク魔法を使いそれぞれに手渡し
使用方法を説明すると
フロイドは…新しい玩具を買い与えられた子供の様に目を輝かせていた
ジェイドは…少し不思議そうな顔をして、ソレをじっくりと観察していた
(双子だけど、やっぱり反応が異なるわよね)
いくよ?と、2人で目配せをした後
胸へと当て体内へと溶けていく…
「おっ!身体ちょ〜軽くなった♪」
「コレは…体力だけでなく魔力まで…」
『そう…魔力も体力も回復出来る…』
会話の最中に君が少し動きをみせた為
途中で話すのを止め、彼に注目する