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あなただけを…

第48章 ➖打ち明ける気持ち➖





粗方準備も終わり
部屋着であるスウェットへと着替えていた

(自寮のは置いてきちゃったからなぁ…
 こっちはのはこっちで可愛いよなぁ…)

自寮はグレーに紫
リリアに借りているこのスウェットは
黒に黄緑のディアソムニア寮の物で

そんな事を考えていると部屋の戸が空き
リリアが帰宅した…

「なんじゃサラ!?
 もう帰ってきておったのか…
 待たせてしまったかのお?」

『おかえりなさいリリアちゃん。
 いえ、なんだか気分がのらなくてね…
 授業終わってすぐ帰ってきちゃった…』

「そうか…。
 その表情からするに…溜まっておるな。
 うむ…。ならば急いで支度して…
 お主の話を聞くとするかのお…。
 暫し待っておれ…』

『え?あぁ、うん。ありがとうリリアちゃん。
 テレビでも見て待ってるから…
 本当にゆっくりで大丈夫よ?
 …って、行っちゃった…リリアちゃん…』

テレビを点けて
特に何を見るでもなく流し見る

「ねぇ、一口飲めば願いが叶う
 魔法のドリンク……知ってる?……」

今話題の彼のCMが流れてきた…

(可愛らしい男の子よね…ネージュ君。
 私の好みではないけれど…。
 それにさぁ…そんなドリンクあったら
 苦労してないよ…)

心の中でそんな悪態をついていた…
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