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あなただけを…

第41章 ➖ガイドツアー➖


=大食堂=


『はーい…次は大食堂!もうこんな時間ね…
 みんなお腹空いたわね…』

「さて、今日のランチは…イカスミパスタ
 にしましょうか。おっと、きちんと野菜も
 摂らなくては…。炭水化物ばかりでは
 栄養が偏りますし……
 何より、太りますから…」

『…今もちゃんと続けてたのね…あの子。
 ホント…頑張り屋さんね…アズールは…』

「今日見てきてわかったが…奴は
 まさに完全無欠の優等生って、感じで……
 サラ…お前…アズールが好きなんだな」

ジャックの発言に思わず目を見開いてしまった

『…っ…ははっ…あははっ!…はぁ…ダメ。
 君は真っ直ぐねぇ本当に。あぁー…痛い…
 もう、笑い過ぎてお腹痛い…』

思わぬ言葉と真っ直ぐな彼の瞳に
耐えきれず思わず笑いが出る

(真っ直ぐすぎて痛い言葉ね…
 そうよ…私は彼が好き。この先もずっと…
 隠し通したいんだけどね…。
 彼にバレたらきっと…今度は私が…)

「おまっ…笑ってないで、ちゃんと答え……」

言葉を遮る様に現れたイソギンチャク三人衆

「ふな”ぁあ〜〜〜…早速アズールのヤツに
 こき使われてヘトヘトなんだゾ〜」

「オクタヴィネル寮の掃除、ラウンジの給仕、
 購買に使いっ走りまでさせやがって」

「僕なんか、今日は朝6時に呼び出されたぞ」

「今日もこれからモストロ・ラウンジの
 手伝いだし…」

『はいはい…君ら3人が契約したんだからね?
 体力作りと、スキルアップだと思って
 頑張りなさいな?』

「えー…… サラ手伝ってよー…
 てか、今日制服戻ってるし…」

「そうなんだゾー!サラお前も……」

『君達が結んだ契約でしょ?
 まーだグダグダ言うならさぁ…
 私に…雷でも撃たれたいのかな?』

口元は口角を上げているが
目は怒りの炎に満ちた目で彼らを見る

「「ヒィー…ごめんなさい…」」

私達やり取りを遠くから見ていた2人が
近付いてくるのだった…
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