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あなただけを…

第37章 ➖イソギンチャク➖


=廊下=



順位を確認する為
廊下へと出て掲示板に近付く…



「上位50名にオレ様の名前は!?」

「さすがに平均90点以上なら50位以内には
 入ってるよな!?」

『君たちやけに順位にこだわるねぇ…』

「ふなっ!?サラか…約束忘れるなよ?
 オレ様は高級ツナ缶を要求するんだゾ!」

「俺は…購買のチョコレートクロワッサン!」

「僕は学食のアイスカフェラテ」

『はいはい。わかったから…落ち着きなさい。
 とりあえず…順位見てから言ってね?』

と、掲示板を指差し彼らを向かわせる…

(まぁ、見なくてもわかってるけどさ…)


「50位、40位、30位………あっ!?」

「おっ?なんだあったか??」

「「え??」」

「オレ様の名前が入ってねぇのに…
 なんで……なんなんだゾ〜〜〜!!」

「ぼ、僕の名前もない…」

「って、ちょっと待て、成績優秀者のリスト…
 名前の横に全教科の総合点が書いてあるけど
 …上位30人以上が満点の500点じゃん!
 え?なんでサラ入ってんだよ!!」

『なんで驚いてるのよ…
 君たちは私の実力知ってるでしょう?』

「「「あ…」」」

(この反応は…忘れてたのね…
 愛すべきおバ……いや、子達ね。ふふっ)

「それにしても…
 30人以上が満点なんてありうるの?」

ユウがそう呟く

『それは私も思ってたのよね…。ねぇ…
 まさかとは思うけど君たち…あの子と…』

私の言葉を遮り
グリムが叫ぶ

「オレ様50位以内に入ってねーと
 ”契約違反”になっちまうだゾ!」

「え……”契約”って、グリムまさかお前……」

「エース、その顔はお前ももしかして……」

『やっぱり…君たちあの子と契約を…』
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