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あなただけを…

第32章 ➖大切なもの➖


=サイドストリート・フェスティバル=

目的の場所へと到着し
何店舗か見て回るが
見つからない…

最後の店舗に辿り着くと
漸くお目当の人物を見つける…

「そうですか…被害は無かったと…わかりました。
 では、そのまま営業を続けてください。
 僕はこれで失礼します」

『アズール・アーシェングロット…
 お話があります…よろしいでしょうか?』

至って冷静を装い
湧き上がる感情を抑え…
彼へと話しかける

「おや?新入生さんじゃありませんか…
 少しでしたら大丈夫ですよ…」

『ありがとうございます。
 手短に済ませますよ。場所を移しますね?
 失礼します…』

君の手を掴み

−パチン−
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