• テキストサイズ

あなただけを…

第29章 ➖裏切り者達➖


=サイドストリート・フェスティバル=


「ふぁ〜〜〜!!見てみろよ!
 食い物の出店がいっぱいなんだゾ!
 チュロスに、フライドケーキ……
 あっ!スモークチキンもある!」

『フフッ…グリムは食いしん坊さんねぇ……』

キョロキョロと見渡すグリムに釣られて
話しながら私も辺りを見渡す
すると、長身の双子が見えた…
彼らの間には開いた空間…
その中にはアズールが居る事も伺い知れる

『ちょっとだけみんな待っててね?』

「え?おう!…待ってるわ」

エースのその声を聞き
彼らに気付かれぬ様に近付く
すると彼等の会話が聞こえてきた…

「…何がなるほどなの?入場行進と魔法薬って
 話繋がってないじゃん」

「アズール…貴方はもう何が起こるか
 分かっていらっしゃるんですよね?」

「さあ、何のことやら……フフフ」

「え〜…なんだよ〜…オレにも教えてよ〜」

「ふふ…そろそろラウンジの設備を新調
 したいと思っていたところに悪くない
 依頼でした」

(あぁ…私の願いは……そう。…そっか…
 君は全部知ってて協力をしたんだね…)

確証を得たことで
気持ちが入れ替わる…

家族を“守りきる“
あなたが相手でも容赦しない…
そう誓い

待たせていた彼らの元へ戻るのであった


「おっ!帰ってきたんだゾ!
 サラ!たこ焼きってなんなんだ?」

グリムから出たタコの言葉に驚いたが
フツフツと湧き上がる感情を押し殺し
笑顔で口を開く

『ん?簡単に説明すると…
 小麦粉を溶いた生地の中に
 ぶつ切りにした“タコ“を入れた料理。
 まぁ、百聞は一見にしかずね…
 ちょっと待っててね?』

そういって2パック購入して
1つを串に刺しグリムに手渡す…

「アツっ…アツっ…外側はカリッとしてて…
 中はトロトロのアツアツで…うん!
 うまいんだゾ!コレ!」

『食レポ上手ね…1個だけ頂戴ね?
 残りはこの間のお礼で全部あげるから…』

そう言って1つだけ突き刺し
そのたこ焼きを頬張り
残りの1パックをユウに渡す。
腹ごなしをし終え

「さて、そろそろだな…ほら、行くぞ!」

その声で先程の場所へと戻り
その時を待つのであった…


選手入場となり
彼等が動き始めた…
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp