第5章 ただいま!時計塔
「そうか…やっぱり…」
エースは理解できてなかったようだが、ユリウスには心当たりがあるようだ…
「その…お前の時計は今はハートになっているんだったな…」
そういえば…時計ってハートと一緒に並んでいるのかな…?
私の中に居るユキは答えない…
本当に一つの存在だったんだな…
あっでも…レントゲン検査を元の世界で行った時は異常は無かったからハートと一緒になったという解釈で良いのかな?
ユリウスはエースに説明している…
「とりあえず、ユキ…いや、魔女の時計は見つかったって事で良いのかな…?参っちゃうぜ」
とりあえずこの話はもう一人の私…ユキに会わないと分からない…
「スノウはこれからどうするんだ?」
ユリウスは見透かしたように問いかけてくる…
何となくいつかもう一人のユキに会える気がする…
だから…
「これからもよろしくね♪エース!ユリウス!」
スノウは二人に抱き着いた…
「ああ…宜しくな…」
エースとユリウスはスノウをみて微笑んでいる…
まるで‥妹を見ているかのように…
…
…
…
「戻って来たのか…」
久しぶりにナイトメアが夢に出て来た…
「ええ…」
その答えにナイトメアも微笑む…
そうだ…私はこの世界を選んだ…
いつかは…この世界の流れの一部になる
「そうだ…いつか私は…魔女になる…」
「そうだな…」
そのいつかは分からない…
アリスもいつかは…そうなるのかな?
「君もアリスもこの世界に愛されている…」
ナイトメアはそう言うと視界がぐらついてきた…
「またな…スノウ…」
ナイトメアもまたユキとスノウの姿を重ねていた…
…
…
‥
親友と一緒に残ると決めた少女…
アリスとスノウ…
2人の未来は暗いが…
幸せだった…
ハートの国編END