第12章 夏合宿スタート
野球はチームプレーだからとゾノくんと春市くんも練習に加わった。
「私も!手伝いたい!」
「言うと思った。だから、来なよっていったろ?」
倉持くんやウガ先輩もやってきて、沢村くんの周りに集まった。
入りにくそうにしている降谷くん。
御幸くんの肩を叩いて、降谷くんを指差した。
「お前は力でチームを引っ張るピッチャーでいいんじゃねぇの?」
「ぶっちゃけいろんなタイプのピッチャーがいたほうが俺もリードのしがいがあるしよ」
降谷くんに性格悪くないかと指摘されてよく言われると笑い飛ばした御幸くん。
あえて嫌われ役をやってるって何人の人が気づいてるだろ。
昨日の雨はどこへやら。
まだ6月なのにこんなにも熱い。
ポス…っと誰かが野球帽をかぶせてくれた
「それ、やる。去年みたいに倒れんなよ」
「御幸くん、これ。」
「部屋整理したら出てきたから、まだ真新しいし、日差しはきついし、被っとけ。」
「ありがとう」
「おぅ」